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正月

2020年も終わり2021年が始まったわけですが、このお正月に気になる事がいくつかあるのでソレについて書いてみましょう。


まず挨拶がございます。

口にしても文字にしても「あけましておめでとうございます」と。


この「あけましておめでとうございます」の上に「新年」をつける方が少なくない!

つまり「新年あけましておめでとうございます」ということです。


でもこれ、意味が二重になっちゃいませんか?


「新年」とはそもそもあけなきゃやってこないもの。

あけて初めて「新年」なのです。


「あけてやってきた年、あけましておめでとうございます」てことです。


シンプルに「あけましておめでとうございます」で良いのでは?

若しくは「新年、おめでとうございます」で。


次に「元旦」「元日」問題。


「元日」とは1月1日の事をいいます。

「元旦」とは1月1日の日の出から正午までの事をいいます。


1月1日の正午過ぎ、つまりは午後から「今日は元旦だから」は間違いです。

「元旦だった」ならまだしも。


時を少し戻して年末の事。

去り際の挨拶として「良いお年を」という言葉があります。


実は誤って使っている方が多く、その誤りとは「良いお年をお過ごし下さい」です。

これは間違いです。


正しくは「よいお年をお迎えください」です。


「お過ごし下さい」が正解だと思っている方が思っていたよりも多く驚く次第です。


さて、ここから少し違うお話を。

「初夢」というものがございます。

一富士二鷹三茄子なんて言葉を聞いた事があるとは思いますが、実はこれには続きがあって…というのは後ほど。


初夢といいますのは1月1日に寝て2日に起きての、その睡眠時に見る夢のことです。

決して大晦日に寝て元日に目覚めての…ではございません。


その初夢で、見ると縁起が良いってのが先にも書いた「一富士二鷹三茄子」でございます。


でも思うのです。

1年365日。

大体毎日寝て、夢を覚えていない日も多くそれでも100日は覚えていたとしましょう。


その100日の中に出てくるかね?

富士山、鷹、茄子が。

100日の中ででも低確率なソレを初夢で見なくてはいけないわけです。


こんな事に確率なんぞ出せないのかもしれませんが、例えば年末ジャンボ宝くじの一等前後賞が当たる確率と同じだとしましょう。

例えばね。


初夢に富士山、鷹、茄子のどれかの夢を見るより、一等前後賞が当たった方が嬉しいよね。


そう思うと、どうも初夢に富士山も鷹も茄子もみなくても良いのでは?

しかし年末ジャンボ宝くじを買っていないからこちらが当たるわけもなく…


つまり人は欲張る事なく、夢を見る事はある部分では大切な事ではあろうが夢ばかり見ず、理想ばかりを語ることなく、現実から目を背ける事なく、ただ平凡に生活する事が何よりも幸せなのかもしれない。


一富士二鷹三茄子の後は四扇五煙草六座頭と続きます。



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