今日までの37年、クラシック音楽がすぐ側にあるような生活は一度としてしたことがない。
しかし、ただ生活しているだけでもクラシック音楽に全く関わらない事が不可能なくらい生活に密着している。
学校の授業や、電話の保留音、テレビ番組やCM
ありとあらゆるところで使われているクラシック音楽。
聞いたことはあるけど、題名となるとわからないといった事がほとんどだろう。
私も例に漏れず、同じくソレである。
私が20代前半の頃だったろうか?
ドラマ「のだめカンタービレ」が放送され人気を博した。
私の場合、ドラマ→単行本→アニメの順で一通り目を通した。
CDなんかも借りたような記憶がある。
ある種、本格的なクラシック音楽との出会いである。
しかし、そこからクラシック音楽にハマり毎日のように聴いて…なんてことにはならなかった。
先日、商工会青年部で使用する映像の制作依頼があった。
未だ写真や動画のデータが来ていないので作業に取り掛かれはしていないが、大凡の構成を頭の中で組み始めている。
その中でクラシック音楽を中心としたスライドショー的な動画に作ろうとある程度決めた。
動画の最初から流れを考える。
2年間の事業を振り返り、また新型コロナウィルスによるイベントの中止に触れたり、創立50周年式典があったり、数多あるクラシック音楽から場面に合うものをチョイスする必要がある。
まだ頭の中にあるだけのことで、実際に作業し出したら変更する部分がたくさん出てくるのだろうが、何曲か何処に使うかを含めチョイスが済んだ。
G線上のアリア
第九
主よ、人の望みの喜びよ…等々知っている曲数曲を掻い摘んで聴いて、どの場面に合うかを考える。
クラシック音楽を聴いてるとなんだか優雅な気持ちになる。
心に何処か余裕がうまれる。
そんな気がしていた。
それは束の間のことであった。
とある1曲がどうしても思い出せない。
曲名も誰の曲なのかもわからない。
でも口ずさむ事はできる。
頭の片隅にぼんやりと浮かんだ「エチュード」という言葉。
「ピアノ エチュード」とYouTube検索をした。
すると「エチュード10-4」が1番上に出てくる。
早速聴いてみると全く違う。
やはり頭の片隅のぼんやりはあてにならないようだ。
もうどう調べればよいのか全くわからない。
その動画の2つ下にショパンの別れの曲の動画がある。
取り敢えず聴いてみると…あ!この曲だ!となった。
スッキリしたーと思ったのは一瞬である。
聴き進めると何かが違う。
出だしが似ているだけでその先は全く違う。
またモヤモヤがたまっていく。
ここで思いついたのがYahoo知恵袋である。
Yahoo知恵袋で「別れの曲 似ている」と検索すると、とある質問に出会った。
その質問のベストアンサーに「ベートーヴェンの悲愴」とあった。
正直、この曲は知っていたので違うことは明白であった。
しかしもしかしたら…があるかもしれない。
YouTubeを開き「悲愴」を聴く。
いや、やっぱりね…となる。
こうなると漂うのは迷宮入りな空気だけである。
どうやったわかるのだろう?
SafariやApple Music、YouTubeで色々と手当たり次第検索してみるが全くみつからない。
万策尽きたか…
これで諦めようと最後に先程のYahoo知恵袋の質問に戻ってみた。
ベストアンサーではないところに答えがあるかもしれない。
ベストアンサーではない部分の一番最初に書かれていた「ショパンのノクターン」
ノクターン…聞いたことがあるタイトルではあったが、それはモンストのキャラ名としてだろうと期待せずYouTubeで検索した。
「ショパン ノクターン」と検索し、1番上にある動画を再生した。
一瞬だった。
あ、これだ!と。
かれこれ1時間私を悩ませた曲にようやく巡り会えたのだ。
これが、クラシック音楽がすぐ側にあるような生活をしていれば1分とかからないうちに見つけだせたのだろう。
だからといってどうって事もない話である。
お風呂に浸かり体が温まるまでの時間を利用した暇潰しのブログ更新。
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